Mejicafe: INDONESIA G1 Mandheling Bintang Lima, Sumatran Process, Dark Roast

 おさかな柄に目が珈琲豆、築地にある珈琲屋のはなし

 わたしは珈琲をよく飲みます。親の影響も大きいのですが気付けばほとんど何も加えず飲んでいます。Blackで飲みたくない珈琲と夏に冷やして飲むときだけはほぼミルクを加えてカフェラテにします。家で飲むときはできるだけ挽いた豆から淹れるようにしています。珈琲にもお茶にも言えることですが淹れると同時に味と香りが時間と共に抜けていきます。特に香りの消失は顕著です。豆の状態ですら放っておくと香りも味も抜けていくので一度開封したら、早めに飲みきらなければいけません。そんな飲み物であることから予め充填されているような缶やペットボトルの珈琲はBlackでは飲む気になれません。そういったBlackでは飲みたくない珈琲にはミルクを加えます。虫歯を気にしないときは砂糖も加えます。決してミルクで味を胡魔化しているのではありません。珈琲牛乳は別物なのです。気付けば珈琲にうるさい、もとい注意を払うようになっているわたしは定期的に珈琲屋で珈琲豆を買います。できるだけ個人店で買うようにしています。わたし自身はこと珈琲に関しては苦味偏愛家であるわけですが、できるだけ苦味だけに囚われないようにしつつもわたしの極上の”にがにが”珈琲を求めているわけであります。

 そんな前置きをおきまして今回の珈琲について品評していきます。今回の豆は“Indonesia G1 Mandheling Bintang Lima, Sumatran Process, Dark Roast”です。
Mandheling (マンデリン)とはインドネシアのスマトラ島で栽培を進めた現地民族の名に因むアラビカ種の珈琲豆の銘柄です。

 生産地はスマトラ島北部、北スマトラ州に位置している世界最大のカルデラ湖であるトバ湖の南側に広がる地域です。

 G1は「輸出規格」でG1〜G5まであり、「G1」は最も欠点数の少ない「欠点数0〜11」です。
 Bintangが星、Limaが(数字の)五をそれぞれインドネシア語で表し、⭐︎5クラスの最高品質であることを意味します。
 Sumatran Processとはスマトラ島特有の精製方法です。精製方法はDry ProcessやWashed( Fully washed)Processなどがある中でwet-hulling(湿式脱穀、インドネシア語ではGiling Basah)という乾燥の前に脱穀する精製方法を取るようです。ちなみに精製とは珈琲の実から、珈琲豆である種を取り出す工程です。DryかWashedが世界的な主流である中でSumatran Processは少し異なります。この精製方法はインドネシアの長い雨期と小規模農園という環境と生産スタイルから生み出されたとも推測されていますが、とにもかくにも、このSumatran Processによってインドネシアの伝統的な珈琲が生み出されます。

 香りについてはチョコレートのような香りがあり、テイストはマイルドでマットな苦味の奥に甘みを感じました。温度が下がると後から酸味がきます。

わたしの個人的な評価は苦味5/10点、酸味3/10点です。

 深煎りのわりには、酸味が少し強いように思いましたが豆特有の味わいかもしれませんし、今回挽きが粗かった分もありかもしれません。残念ながら極上の”にがにが”Coffeではありませんでした。

ひとこと評:マットで爽やかな苦味の珈琲

 こちらの珈琲豆は築地の場外市場にあるMejicafeで購入しました。魚屋や料理器具屋が並ぶ狭い路地に面している珈琲屋です。最初は場違いに思いましたが、興味深くもあり購入してみました。To Goと豆の販売のみでとても売り場面積としてはとても小さいですが築地の路地にはぴったりの小さなお店です。


 こちらの“Indonesia G1 Mandheling Bintang Lima, Sumatran Process, Dark Roast”の値段はうろ覚えですが100gを800円ほどで購入しました。

 魚 × 珈琲 

 組み合わないようで組み合う何かがあります。築地に魚を買いに行くときにまた寄ろうと思います。

 ちなみに暑い日でしたのでその場で冷たい珈琲を注文して何も入れず無糖で飲んでみましたが、お店とか豆とか関係なくしみじみと不味いと思いました。珈琲店で淹れてもらった珈琲でも冷たいと美味しく感じられないわたしは、あらためて熱い珈琲以外は珈琲ではないと思ったのでした。

 同じインドネシアの珈琲豆については以下の記事も是非ご覧ください。

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