金持ち父さん貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学

ファイナンシャル・インテリジェンス◎

 ロバート・キヨサキ氏 著の日本で2013年刊行の「金持ち父さん貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学」を読みました。人は等しくファイナンシャル・インテリジェンスを身につけるべきだということが説かれています。

 わたしに子供がいたら、ぜひ読ませたいと思う書籍です。学校では教えてくれないことの一つがお金の稼ぎ方であり、効率の良いお金の稼ぎ方について記載されています。ただ知るは易し、実践するにはそれなりの苦労があります。それでも知らずに働き始めることと、知ってから働き始めることでは大きな違いがあります。SpecialistとGeneralistに対する考えも面白いと思いました。
 著者の考え方であれば、世の中には勤労所得とポートフォリオ所得&不労所得に分かれて、目標はポートフォリオ所得&不労所得を持つことにあります。不動産を中心に、チャンスを見落とさなければ誰にでもチャンスがあると述べており、一方で、そのために準備と意識を保つ必要があると述べています。
 わたしは、勤労所得の限界について考えるところがあり、勤労所得の拡大とは別にポートフォリオ所得&不労所得を意識していくことが重要であると思っています。一方で負債と資産の考え方から、常に負債を押さえ資産を最大化していくことを目指すということが非常に挑戦的なことだと思いました。今から少しでも取り組んでいくことが成功というかお金持ちへの道かもしれません。
 著者は雇用を増やすために起業家が増えるべきだという考えですが、近年の多くの業界・業種で労働者が足りないという状況が蔓延しているようにも感じ取れます。逆に起業家としてブレイクスルーを起こすことで必要な労働者を抑えることができるかもしれませんが、巨大で複雑な社会で一個人がどこまで影響を与えることができるのかと思う次第でした。
 起業家と投資家はお金持ちの典型とも言えますが、他の職種と比べて大元で一線を画す存在です。子供が目指す必要があるかどうかは別として、早い段階で気に掛けることが子供のためになるようには思いました。もちろん、大人が読んでも十分気付きのある書籍だと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です